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傷の舐め合いっつか隠し合いなサタシェがモエルノデス。

貴様なんか大っ嫌いだと罵りながら依存するのです。嫌いという感情があるうちはまだ他人に興味があるということだから。まだ心が生きている証拠。


感情が動くのはとても幸せな証拠。
痛みを感じられるのはとても幸せなこと。
不快を表現できるのはまだ、自分があるという証拠。







互いの傷を、舐めて抉った鈍い痛みが甘い悼み。

血の味が口の中に広がるのに自然と笑みがこぼれた。
嬉しいのではない、楽しいのではない。それでも感情が心の底から湧きあがってくるのだ。

きっとこれはどうしようもない自嘲だ。
笑うしかないとはこのことだ。

好きかと言われた。嫌いと返した。
楽しいかと問われた。つまらんと答えた。

気持ちいいかと囁かれた。



気もち悪いと吐き捨てた。



それでもそいつは笑っていた。何が楽しいのか笑っていた。
そして自分も笑っていた。

気もち悪い。それは事実だ。吐き気がするほどに自分は目の前の奴が大嫌いだった。
顔も見たくないほどに。
殺してしまいたいほどに。

(ああだけどもちろん殺せやしないのだけど)

大嫌いだと罵ってもそうかそうだな自分もだと笑って返してくるからそれはもう本当に今すぐにでも首を絞めてやりたくなる。
何を言っても響かないからこそ言うのだけれど。


「サタン」
「なんだ」
「大嫌いだ」
「そうか」

「…………ころ」

最後の言葉はやっぱり言わせてはもらえなかった。
言葉が意味をなす前に口を口でふさがれる。

まだ、血の味がした。

(お前のために死にたくはないけどおまえに殺されるならばそれも)




「愛してるよ」




離れた口からまた気もち悪い言葉を囁く奴に。

到底笑いを向けることはできなかった。

(ああやっぱりこんな最低な奴に殺されてなるものか)






―――――――――――――
(いつか全てが「どうでもよくなる」のが恐い。のだ。)
だからサタンは人間と娯楽を愛し、だからシェゾは魔族と平穏を嫌う。

大丈夫、生きている。


他者の命を糧にして。
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