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程よく光がさす森の中。
緑は多いが、うっそうとしたわけではなく、どちらかと言うと木漏れ日の差す森。
ただしどうしても湿気が多いからか足元は悪い。

「なんか、ひさしぶり」

アルルはそう呟きながら小川をぴょんと軽くまたいだ。かさりと音を立てる草に軽く鼻を鳴らして持ってきた水筒をくるりと回しながら後ろを振り返る。
それにゆっくりとついてきたシェゾがゆるく瞳を合わせると、彼女はひどく楽しそうに笑うのだ。

「何が久しぶりなんだ、何が」
「なにって、キミとこうやって探索することがだよ」

森だよ!森。
とやや当たり前かつよくわからないことを言うアルルにシェゾがあきれたような視線を一つ。
冒険しようよ!とよくわからないことを言い出してアルルはシェゾの腕を引くようにして無理矢理やってきた。見知らぬ森だが空気は悪くない。

しかし、別にそんなに久しいわけではない。むしろどちらかと言うとこう、ともにどこかに探索をするということは過去に比べて増えたような気もするが。

シェゾがついたため息に気付いたかアルルが首をかしげる。

きょとん、という効果音が合致するかのように、まるで、完璧に計算されたような動きをする少女に、目の前の彼が気付いたかどうかは定かではない。

「探索、なら、散々しているだろう」
「そう?」

別にそんな久しいわけではない。
そう、それこそこの世界、というか元の世界を離れてやれプリンプだプワープだと世界を飛び回るくらいには。
そこまでシェゾの思考が廻ったあと、アルルが はかったかのように口を開く。





「シェゾはこの世界でする、探索を、本当に冒険だと思っているの?」




すとんと。
しこりを落とすようにアルルの言葉がシェゾに落ちた。
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(グリヘド)


死神業というやつが好きなのかと聞かれたら別にそういうわけではない、これは趣味でやっているわけではないのだから。だからと言って義務でもない。
たとえば人が呼吸をするのは義務かと言われたら別にそういうわけではないだろう。つまり、「そういうこと」だ。これは。

自分のそれは「仕事」であるが、同時に「種族」である。

だからそれはそういうことで、そのことに対して何かしらの感情を抱いたこともなければ疑問を抱いたこともない。
ただ、それは同時に、自分にはそれしかないのだろうかという漠然とした感情を生んでくる。もっとも自分にも趣味だとかいうものは存在するし、自分にそれしかないと思い悩んでいるということはない。
ただ、自分を形容する形をひとつ出した時に、それが「自分」である必要性がないだけで、それはつまり、自身の表現になっているのか甚だ疑問だ。



「何いってんのかわかんねぇよ」

言われてふと顔を上げる。
見れば目の前で見知った顔が眉間にしわを寄せてこちらを見下ろしている。たしかに回りくどかったな、と反省をしてグリープは一度首を左に傾ける。
髪型のせいではあるのだが、どうにもこうにも左側が重たい。なら髪を切れと言われそうだが、それはそれ、これはこれだ。

「あー、わるい、なんだっけ?」
「お前が言いだしたことだろ」

言いながら目の前の彼がもう一度眉をひそめる。
あ、恐い顔。ぼんやり思いながら見送って、それからそういえば彼は沸点が低い方だったと思いだして傾けた首を起こした。

「だからさ、俺のこれはそういうのとは違うわけ」
「そういうのって」
「お前のやってるバンドってやつとは」

ちょっと言い方が悪かったかと少し窺うように眼を細めたが、それはこちらを見てはいなかった。ただ何かしら考え込むように手をあごに当てて唸っているから、そんなに大した話ではないともう一呼吸置く。




「いや単に、お前のそういう、光ってる趣味、好きだよって」

日常茶飯事~妖精編~

サタシェ+キキーモラ

だがやってることはキキーモラ独白。
キキーモラのシェゾ観察のようなそうでもないような。
キキーモラの日常サタシェ風味のなんてことのないお話。

中身があるかといわれたらご想像にお任せします。
日常話おいしいです。



日常茶飯事~妖精編~

それを見つけたのは、実のところ偶然。


――――――ではなかった。


明確な血の匂い。精霊がざわめいている。
サタンは一歩踏み出した。
ここは自分の城からさほど離れていない。言うなればサタンの管理領域内である。
その中での不自然な魔力の動きを見止めて、サタンはその場へ確認のために足を伸ばしたのだ。

わざわざ。

自分から。

この領域内で血の匂いを漂わせるなど、何かの事故か。
それとも。


その答えは、意外とあからさまに、明確に、分かりやすく、転がっていた。






声をかければそれは返事こそしなかったものの微かな呼吸と共にこちらに視線を送った。

返事は、しなかったのではなく出来なかったのかもしれない。
それの喉が動いたときに出てきたのは、言葉ではなく紅い色だったから。

助けようか、否か。一瞬迷う。

その地面を染めている血の量から察するに、これは既に致死量だ。
いくら不死であるとはいえこの状態では動けるようになるまでに幾許か時間を必要とするだろう。
だが、意識はある。

これは元来助けというものを必要としないものだから、というか、助けようものなら末代まで呪うような視線をこちらに向けてくる。(とはいえ彼が自分の末代まで呪うことなど到底不可能なのだが)
余計なお世話かと考えながらそれの傷の様子を見送った。

ひとまずすぐに死ぬような状況ではないようだ。
ならば放っておいていいだろう。意識が落ちたら城まで運んでやればいい。

そう、どのみち、自分がここにいると知ったのなら彼の意識が閉じるのも時間の問題だろう。

これはそれでいて己の身を守る術を知っている。
というか、「安全な状況」を知っている。「こういう状況」で「この場」に「サタンがいる」、その事実がどれだけ安全な状態であるのかということを、彼は無意識のうちに知っているのだろう。本人に言うと否定をするが。

「随分と手ひどくやられたようだな、まったく情けない」

それを知って、サタンは特に意味も無く彼を嘲笑する言葉を投げる。
この場にいてやるから、さっさと意識を手放してしまえ。




サタンは一度だけシェゾを見ると、視線を空に投げて笑った。









ここにコレが転がっている理由は、簡単で明確だった。
先でも表したがここは自分の城からさほど離れていない。言うなればサタンの管理領域内である。

その中でこれが凄惨に死にかけている。
壮絶に死にかけている。

ただ不思議なことに、その顔には傷一つついていないのだ。
まるで本人を確定して下さいといわんばかりに。




(さて、どこのどいつか知らないが、この私に宣戦布告とは大した奴だ)

616おめでたかった!

誕生日だなぁと思ってほそぼそ書いていたけど見事に間にあわなかったあや様はぴば。

シグは完全に間にあわなかったのですみません←
結構シグたんはみんなに愛されて皆に祝ってもらえてるからだいじょうぶ!
だいじょうぶだとも!という思いで書きました多分。


まぁ例にもれずあやシェです。






紅→雨→闇

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